代表取締役名誉会長

代表取締役名誉会長とは何か。

代表取締役名誉会長とは、今でこそあまり耳にしない役職だが、高度経済成長期から1990年代にかけては、社内だけでなく業界、経済界に強い発言力を持つ経営者の代名詞だった。2000年以降、執行役員制の浸透やガバナンスの透明化、意思決定を早めるためのトップへの権限集中などの流れで、同役職は急速に数を減らした。こうした役職は、もともとは創業社長が就き、取引銀行などの信頼をつなぎ留める、従業員の求心力を維持する、といった場合に有効との意見がある。一方で、権限が現役社長、会長以外に分散するため、意思決定が遅くなるといった弊害も指摘されている。